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不動産豆知識

2022ゼッチ(ZEH)補助金(55万円)制度

ZEH(ゼッチ)とは、簡単にいうと、エネルギー収支が概ねとなる住宅・・・

つまり太陽光で発電したエネルギーと、消費エネルギーが概ね同じになる省エネ性能の高い住宅をいいます。

国は現在、このZEHの普及を強く勧めており、「ZEH」を新築、購入する方に対し、補助金を交付しています。

複数あるZEH補助メニューの内、ここでは、個人が対象の戸建て住宅の補助制度について、全体概要、補助要件などを、ポイントを絞ってわかりやすくお伝えします。

 

2022年度 ZEH支援事業の概要(戸建て住宅)

主な要件と補助額(戸建て住宅)

2022ZEH補助金をもらえる人、主な要件、補助メニュー・補助額

 

 

各補助メニューのZEHの違い

戸建て住宅の補助金メニューは上記のとおり①~④の4つあります。

そもそもZEHとは?については後述しますが、4つの補助メニューそれぞれのZEHの大まかな違いについて示したのが次の表です。主に、省エネ性能、自家消費拡大設備の違いにより分けられます。

 

■ZEHのイメージ

ZEHの設備イメージ

 

■ZEH+、次世代ZEH+イメージ

ZEH+、次世代ZEH+の設備イメージ ZEH+、次世代ZEH+イメージの凡例

自家消費拡大設備等とは、太陽熱温水システム、電気自動車への充電設備、蓄電設備、断熱強化、エネルギー制御など、創ったエネルギーを、できる限り自宅で効率よく使えるようにするための設備や措置をいいます。

こうした売電のみを前提としない、再生可能エネルギーの自家消費への寄与度が高いほど、補助金が高く設定されるイメージになります。

 

 

ZEHの種類別 補助額・要件

①~④の各補助メニューについて、補助額、要件などの違いを詳しく整理します。選択の参考にしてください。

表内の※1~※5の用語の意味は次の通りです。

※1 CLTとは

CLT(直交集成板)とは、Cross Laminated Timber(クロス・ラミネイティド・ティンバー)の略で、板の層を各層で互いに直交するように積層接着した厚型パネルをいいます。
これを壁・床・屋根の構造体に使用しZEH住宅とした場合に補助対象とできます。

 

 

※2 V2H充電設備(充放電設備)とは

V2Hとは、Vehicle to Home(車から家へという意味)、つまり、単に電気自動車へ充電するだけでなく、自動車に貯めた電気を住宅で利用できるようにする仕組みを持つ充電設備(充放電設備)をいいます。これにより、電気料金の安い夜間に自動車へ充電した電気を、日中に家庭で利用できたり、また万が一の停電時の電源として活用できます。

V2Hの仕組みのイメージ

 

※3 PVTシステムとは

PVTシステムとは太陽光発電パネルと太陽熱集熱器が一体となったものをいいます。

 

※4 ZEHビルダー/プランナーとは

自社が受注する住宅のうちZEHが占める割合を2025年度(令和7年度)までに50%(または75%)以上とする事業目標を掲げるハウスメーカー、工務店、建築設計事務所、リフォーム業者、建売住宅販売者等をいいます。

 

※5  HEMSとは

ホームエネルギーマネジメントシステムの略で、発電量、売電量、電力使用量を計測・見える化できる機器をいいます。

HEMS(高度エネルギーマネジメント)とは太陽光発電設備等の発電量等を把握した上で、住宅内の暖冷房設備、給湯設備等を制御できるHEMSをいいます。

 

■その他共通要件等

  ● 交付決定日以降に本事業に着手すること

  ● 住宅は申請者が常時居住する専用住宅であること

   申請する住宅について、省エネ性能表示にてZEHであることを示す証書を取得、提出すること

   導入する設備は各事業の要件を満たすものであること。

など・・・

 

 

スケジュール

今年度のZEH補助金の募集と完了スケジュールを以下に示します。家づくりのスケジュール検討の参考としてください。なお、手続きは公募期間中に交付申請を行い、原則として交付決定通知後に工事に着手する必要がありますのでご注意ください。

 

2022ZEH補助金全体スケジュール

スケジュールは変更となる場合があります。最新の情報は、各事業ホームページをご確認ください。

 

 

 

ZEH(ネット・ゼロ・エネルギーハウス)とはなにか?

ZEH(通称ゼッチといいます。)とは、簡潔にいうと、「省エネ性能が高く、使うエネルギーと創るエネルギーがほぼ同じになる住宅」をいいます。エネルギー収支が0ということです。

 

ZEHのイメージ

もう少し具体的に説明すると、

  ● 断熱性能が高い

  ● 暖房や給湯などの設備は燃費の良いものを使用

  ● 太陽光発電などにより再生可能エネルギーを創る

これらによって、消費するエネルギーを従来から20%以上減らし、さらに、使う分と同じだけのエネルギーを発電などで補うことを目指した住宅をいいます。

経産省 資源エネルギー庁では、ZEHを以下のように説明しています。

ZEHは、快適な室内環境を保ちながら、住宅の⾼断熱化と⾼効率設備によりできる限りの省エネルギーに努め、太陽光発電等によりエネルギーを創ることで、1年間で消費する住宅のエネルギー量が正味(ネット)で概ねゼロ以下となる住宅

 

 

発電した電気ですべてをまかなうの?

なお、このZEHは、実際に発電した電気で、その住宅の暖冷房・給湯・照明の設備をすべて動かすということではなく、あくまでも、使うエネルギーと発電したエネルギーが、年間のトータルで同じになるように設計施工された住宅をいいます。

つまり、必ずオール電化住宅にする必要はありません。

そして、使うエネルギーと発電するエネルギーを比べる際、ガスや灯油、電気などの消費量を共通の単位に換算して比較する必要がありますので、その時に用いられる単位が「一次エネルギー消費量(単位:Jジュール)」というものになります。

👆一次エネルギーとは

一次エネルギーとは原油などの原料となるエネルギーをいいます。原料から加工されたガスや灯油、電気などの二次エネルギーは、単位が異なっているため、共通の単位でエネルギーの量を評価するために、一次エネルギー(単位:Jジュール)までさかのぼって単位変換します。

 

国は、「2030年までに新築住宅の平均で住宅の年間の一次エネルギー消費量が正味(ネット)でゼロとなる住宅(「ZEH」)の実現を目指す」とする政策目標を設定しており、この目標に向けた誘導支援として補助金の交付が行われています。

 

 

補助対象となるZEHの条件は?

補助の対象となるZEHの基準は、ZEHロードマップにおける「ZEHの定義」を満たすことがベースとなります。専門的な言葉が多いですが一応、その定義を掲載します。

 

<参考> ZEHロードマップにおけるZEHの定義

【基本事項】
基準一次エネルギー消費量、設計一次エネルギー消費量の対象は暖冷房、換気、給湯、照明とする。
また、計算方法は、平成28年省エネルギー基準で定められている計算方法に従うものとする。なお、法改正等に伴い計算方法や地域区分の見直しが行われた場合には、当該改正等の適用時期に応じて、最新の省エネルギー基準に準拠した計算方法及び、地域区分に従うこととする。
また、再生可能エネルギー量の対象は敷地内(オンサイト)に限定し、自家消費分に加え、売電分も対象に含める。
但し、エネルギー自立の観点から、再生可能エネルギーは全量買取ではなく、余剰電力の買取とすべきである。また、再生可能エネルギーを貯めて発電時間以外にも使えるよう、蓄電池の活用が望まれる。

 

ZEHの種別ごとの定義

● ZEHの定義
以下の①~④の全てに適合した住宅
① 強化外皮基準(1~8地域の平成28年省エネルギー基準(ηAC値、気密・防露性能の確保等の留意事項)を満たした上で、UA値 1、2地域:0.4[W/㎡K]以下、3地域:0.5[W/㎡K]以下、4~7地域:0.6[W/㎡K]以下)
② 再生可能エネルギー等を除き、基準一次エネルギー消費量から20%以上の一次エネルギー消費量削減
③ 再生可能エネルギーを導入(容量不問)
④ 再生可能エネルギー等を加えて、基準一次エネルギー消費量から100%以上の一次エネルギー消費量削減
※エネルギーに係る設備については所有者を問わず、当該住宅の敷地内に設置されるものとする。

 

● Nearly ZEHの定義
以下の①~④の全てに適合した住宅
① 強化外皮基準(1~8地域の平成28年省エネルギー基準(ηAC値、気密・防露性能の確保等の留意事項)を満たした上で、UA値 1、2地域:0.4[W/㎡K]以下、3地域:0.5[W/㎡K]以下、4~7地域:0.6[W/㎡K]以下)
② 再生可能エネルギー等を除き、基準一次エネルギー消費量から20%以上の一次エネルギー消費量削減
③ 再生可能エネルギーを導入(容量不問)
④ 再生可能エネルギー等を加えて、基準一次エネルギー消費量から75%以上100%未満の一次エネルギー消費量削減
※エネルギーに係る設備については所有者を問わず、当該住宅の敷地内に設置されるものとする。

 

● ZEH Orientedの定義
以下の①~②の全てに適合した住宅
① 強化外皮基準(1~8地域の平成28年省エネルギー基準(ηAC値、気密・防露性能の確保等の留意事項)を満たした上で、UA値 1、2地域:0.4[W/㎡K]以下、3地域:0.5[W/㎡K]以下、4~7地域:0.6[W/㎡K]以下)
② 再生可能エネルギー等を除き、基準一次エネルギー消費量から20%以上の一次エネルギー消費量削減(再生可能エネルギー未導入でも可)
※ エネルギーに係る設備については所有者を問わず、当該住宅の敷地内に設置されるものとする。
※ 都市部狭小地(北側斜線制限の対象となる用途地域等(第一種及び第二種低層住居専用地域、第一種及び第二種中高層住居専用地域並びに地方自治体の条例において北側斜線規制が定められている地域)であって、敷地面積が85㎡未満である土地。ただし、住宅が平屋建ての場合は除く)及び多雪地域(建築基準法で規定する垂直積雪量が100cm以上に該当する地域)に建築された住宅に限る。

 

 

Nearly ZEHとは

⽇射が当たりくい地域の住宅では、エネルギーを創ることに限界があることを考慮して、ZEHには届かないが、それに近いという意味で定められた基準です。

ZEHとの違いをわかりやすく説明すると、以下の通りです。

■ZEHとNearly ZEHの違い

太陽光パネルなどによる再生可能エネルギーによって、消費エネルギーの

  • 100%をまかなえるものがZEH
  • 75%以上まかなえるものがNearly ZEH

となります。なお、寒冷地、低日射地域、または多雪地域に限って、Nearly ZEHあるいは、Nearly ZEH+も補助の対象とすることができます。

 

 

ZEH Orientedとは

都市部狭小地の小さい屋根の住宅では、日射を得にくいことを考慮して定められたZEHです。断熱や設備などはZEHの基準は満たしているが、太陽光パネルなどの導入までは求められません

なお、ZEH Orientedに該当する場合も、①ZEHの補助対象とすることができます。

 

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